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プロデューサータグ(Voice Tag)の作り方|無料で作る手順と配置のコツ【2026年版】

2026年7月7日
プロデューサータグ用マイクの図

「Metro Boomin want some more」「Mustard on the beat, ho!」——曲の冒頭で聞こえるあの一言が、プロデューサータグ(Voice Tag)です。ビート販売の世界では、タグは単なる演出ではありません。無断使用を防ぐための透かしであり、自分の名前を覚えてもらうためのブランディング要素でもあります。

タグは一定間隔で重ねるTTTT曲の頭〜サビ手前まで、8〜16小節おきに薄く重ねる(本データには入れない)
試聴用デモにだけ、一定間隔でタグを薄く重ねる。購入者に渡す本データには入れない。

お金をかけずに作る3つの方法から、音声処理、配置の考え方、BeatStarsへのアップロード仕様まで順に見ていきます。作成したタグをビートに付ける作業は、当サイトのプロデューサータグ付与ツールを使えばブラウザだけで完結します。

1. プロデューサータグとは?なぜ必要?

プロデューサータグは、試聴用のビートに重ねる短い音声(多くは1〜3秒)です。役割は大きく3つあります。

重要なのは、タグを入れるのは試聴用(プレビュー)音源だけという点です。購入者に納品するWAV/MP3/Stemsにはタグを入れません。ライセンスと納品ファイルの関係については、BeatStarsライセンス完全ガイドで詳しく解説しています。

2. 無料でタグを作る3つの方法

タグの音声そのものは、次の3つの方法で用意できます。

方法費用向いている人
① 自分の声を録る無料権利関係を一番シンプルにしたい人・個性を出したい人
② TTS(AI音声)で作る無料〜自分の声を使いたくない人・すぐ欲しい人
③ Fiverr等で外注する5ドル前後〜ネイティブ発音のプロ品質が欲しい人

① 自分の声を録音する(いちばんおすすめ)

スマホのボイスメモやDAW+手持ちのマイクで十分です。権利が100%自分にあり、他のプロデューサーと絶対に被らないのが最大の強みです。録るときのポイントは次のとおりです。

② TTS(テキスト読み上げ)サービスで作る

「自分の声はちょっと…」という人はAI音声が便利です。代表的な選択肢を挙げます。

TTSで作る場合の注意はただ1つ、利用規約(商用利用の可否とクレジット条件)を必ず確認することです。規約はプラン改定で変わるため、使う直前に公式サイトで最新の条件をチェックしてください。

③ Fiverrなどで外注する

英語ネイティブの発音でプロっぽく仕上げたいなら、Fiverrの「Producer Tags / DJ Drops」カテゴリで外注できます。2026年7月時点では5〜25ドル前後のギグ(出品)が多く、24時間以内納品に対応するものもあります。発注時は次を伝えるとスムーズです。

外注先の例:Fiverr「Producer Tags」カテゴリ。エフェクト処理は自分でやり直せるように、未加工(ドライ)の音声データも必ずもらいましょう

3. 音声処理のコツ:タグを「それっぽく」仕上げる

録っただけの声は、ビートに重ねると意外と浮きます。DAWや波形編集ソフトで次の順番で処理すると、一気に「聞いたことのある質感」になります。

  1. ノイズ処理と無音カット:前後の無音を詰め、「ブツッ」とならないよう端に短いフェードを付ける
  2. EQ:100Hz以下をカットして低域のかぶりを防ぎ、2〜5kHzを少し持ち上げて抜けを良くする
  3. コンプレッサー:強めにかけて音量を均一にし、小さい音量でも聞き取れるようにする
  4. キャラ付け:ピッチを±2〜4半音ずらす、フォーマントを変える、テープ系の質感を足す——などで「声」から「タグ」に変換する。質感付けにはRC-20 Retro Colorのようなローファイ系プラグインが定番です
  5. 空間系:短いリバーブやディレイ(1/4拍のエコー)を薄くかけて馴染ませる

仕上げの音量はビートより少し小さめが基本です。タグが大き過ぎると試聴の邪魔になり、小さ過ぎると透かしの意味がなくなります。書き出し後にBeat Lab:ダイナミクス診断で全体の音量バランスを確認しておくと安心です。声のピッチ変更やロボット声づくりに使えるプラグインはSoundtoysレビュー(Little AlterBoy)もどうぞ。

タグを入れるのは試聴用だけ 試聴用(プレビュー) 冒頭と、間奏や展開の変わり目に数回 購入者への納品ファイル タグなし。WAV / MP3 / Stems はクリーンな状態で渡します この2つを別ファイルで管理しないのが、いちばん多い事故です
タグ付きとタグなしはファイル名でも区別しておくと取り違えを防げます。

4. 配置のセオリー:どこに何回入れるか

タグの配置には世界共通の「定番」があります。

「防犯重視ならタグ多め・ブランディング重視なら少なめ」という調整はありますが、迷ったら頭1回+25秒間隔から始めれば間違いありません。

Beat Lab:プロデューサータグ付与ツール(無料)
ビートとタグ音声をアップロードするだけで、間隔を指定してタグ入り試聴音源を自動生成。DAW不要・ブラウザだけで完結します。
タグ付きの試聴音源を作る
当サイトの無料ツールです。音声データはブラウザ内で処理されます。

5. BeatStarsへのアップロード仕様と運用ルール

作ったタグ付き音源は、BeatStarsではTagged Preview(試聴用)としてアップロードします。2026年7月時点の公式仕様のポイントは次のとおりです。

つまりBeatStars側でも自分のタグを自動適用できますが、タグを入れる位置や間隔まで自分でコントロールしたい場合は、タグ入りプレビューを自作するのが確実です。毎回DAWでタグを並べて書き出すのが面倒なら、プロデューサータグ付与ツールでタグ入りMP3を作り、そのままTagged mp3枠へアップロードするのが最短ルートです。ライセンスと納品ファイルの詳しい関係はBeatStarsライセンス完全ガイドで解説しています。

ファイル管理のルール

事故防止のため、書き出しファイルの命名規則を決めておきましょう。例えば「BeatName_92BPM_Amin_TAGGED.mp3」「BeatName_92BPM_Amin_CLEAN.wav」のように、タグの有無をファイル名に必ず入れます。タグ付き音源を誤って納品用にアップロードする(またはその逆)のが、この分野でいちばん多いミスです。BPMやキーが不明ならBPM・キー検出ツールで確認してからファイル名に入れると、後の管理が楽になります。

よくある質問

Q. プロデューサータグは絶対に必要ですか?

A. 義務ではありませんが、試聴用音源には入れるのが強く推奨されます。タグのない試聴音源は、購入前の音源をそのまま楽曲に使われる無断使用のリスクが高くなります。なおBeatStarsでは、タグ付きMP3のアップロードは任意で、用意しなかった場合はタグなし音源にシステムが自動でタグを付けて試聴用にします。

Q. AI音声(TTS)で作ったタグを商用のビートに使えますか?

A. サービスの利用規約によります。例えばElevenLabsの無料プランは非商用利用に限られクレジット表記が必要で、商用利用には有料プランが必要です(2026年7月時点)。日本語のVOICEVOXは無料で商用利用できますが「VOICEVOX:キャラクター名」等のクレジット表記とキャラクターごとの規約確認が必要です。使用前に必ず各サービスの最新の規約を確認してください。

Q. タグはビートのどこに入れるべきですか?

A. 定番は「曲頭に1回+その後20〜30秒ごとに繰り返し」です。冒頭のタグでプロデューサー名を印象付け、繰り返しのタグで切り取り使用を防ぎます。音量はビートより少し小さめにして、試聴の邪魔になり過ぎないバランスにするのがコツです。

Q. 購入者に渡す音源にもタグは入れますか?

A. 入れません。タグを入れるのは試聴用(プレビュー)音源だけです。BeatStarsでは購入者にはタグなしのWAV/MP3(ライセンスによってはStems)が納品されます。タグなし音源とタグ付き音源は必ず別ファイルで管理しましょう。

まとめ

プロデューサータグ作りの要点をまとめます。

タグ音声さえ用意できれば、あとはプロデューサータグ付与ツールに入れるだけです。無断使用を防ぐ透かしと、名前を覚えてもらう手段を、同時に手に入れられます。ビート制作そのものをさらに深めたい方は、Boom Bapビートの作り方も参考にしてください。

記載内容は執筆時点(2026年7月7日)の情報です。各サービスの料金・利用規約(ElevenLabs、VOICEVOX、Fiverr、BeatStars等)は変更される場合があるため、利用前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。本記事は一般的な情報提供であり法的助言ではありません。