ATH-M50x レビュー【2026年版】DJ・DTM兼用の定番モニターヘッドホン

画像: 株式会社オーディオテクニカ(公式製品ページより)
「DJを始めたいし、DTMで作曲もやってみたい!」
そう考えたとき、最初にぶつかるのが「ヘッドホンって何を買えばいいの?」という悩みです。
ネットで調べると「DJ用は低音が強いもの」「DTM用は音がフラットなモニターヘッドホン」と書かれていて、「え、2台も買わなきゃいけないの…?」と絶望していませんか?機材を揃えるだけでもお金がかかるのに、ヘッドホンに何万円も出せないですよね。
結論から言います。オーディオテクニカの「ATH-M50x」があれば、1台でDJもDTMも本格的な制作・DJ環境が整います。
私は実際にこのヘッドホンを両方の現場で使い倒していますが、長く付き合える頼れる「相棒」です。今回は、なぜATH-M50xが1台2役として頼れるのか、愛用者としてのリアルなメリットと、ちょっとしたデメリットまで正直にレビューします!
ATH-M50xのスペックをチェック
まずは基本スペックから。世界中のスタジオで定番になっている理由が、数字からも見えてきます。
| 型式 | 密閉ダイナミック型(耳を覆うオーバーイヤー) |
|---|---|
| ドライバー | φ45mm(CCAWボイスコイル) |
| 再生周波数帯域 | 15〜28,000Hz |
| インピーダンス | 38Ω |
| 出力音圧レベル(感度) | 99dB/mW |
| 最大入力 | 1,600mW |
| 質量 | 約285g(コード除く) |
| 可動機構 | ハウジング90度反転(片耳モニタリング対応)・折りたたみ可 |
| 付属品 | 着脱式ケーブル3本(1.2mカール/3.0mストレート/1.2mストレート)、6.3mm変換プラグ、ポーチ |
| 実売価格(参考) | 2万円前後〜2万円台前半 |
※スペックはaudio-technica公式サイト、価格は2026年7月5日時点のAmazon.co.jp・価格.com調べ。実売価格はセール等で変動します。
インピーダンス38Ω・感度99dB/mWなので、スマホやノートPC直挿しでもしっかり音量が取れるのもポイント。オーディオインターフェースがない段階からでも使い始められます。
なぜATH-M50xが「DJ」に最適なのか?
DJ用ヘッドホンに求められるのは、「爆音に負けない遮音性」「タフさ」「低音の分かりやすさ」です。ATH-M50xは見事にこの3つをクリアしています。
🎧 爆音の環境でも次の曲がハッキリ聴こえる「遮音性」
DJブースの周りは大音量のスピーカーで音が響いています。ATH-M50xは耳をすっぽり包み込む密閉型なので、周囲の雑音をしっかり遮断してくれます。
外の音に邪魔されず、ヘッドホン内の音(次に流す曲のキュー)に100%集中できるのが強みです。
🔄 片耳モニタリングが快適!タフな「90度反転機構」
DJプレイ中、片耳はフロアの音を聴き、もう片耳だけでヘッドホンの音を聴く「片耳モニタリング」をよくやりますよね。
ATH-M50xはハウジングが90度カチャッと回転するので、首にかけた状態や、肩に挟んだ状態でも耳にピタッとフィットします。しかも、かなり激しく扱っても壊れない頑丈な設計なので、現場でガシガシ使えます。
🥁 キックとベースの音が分離して、ミックスがズレない
低音がブーミーにボヤけてしまうヘッドホンだと、曲のテンポ(ビート)を合わせるのが難しくなります。
ATH-M50xは、低音の「キックの輪郭」がハッキリと独立して聴こえます。そのため、拍の頭(1拍目)を捉えやすく、DJミックスが劇的にやりやすくなります。
なぜATH-M50xが「DTM(音楽制作)」に最適なのか?
一方で、DTM(音楽制作)に求められるのは、DJ用とは真逆の「音に色をつけないフラットさ」と「解像度の高さ」です。ATH-M50xはここでも真価を発揮します。
🎛️ 世界中のプロが基準にする「フラットな音質」
ATH-M50xは、世界中の音楽スタジオで「業界標準」として使われています。
特定の低音や高音が強調されないため、「自分の部屋のヘッドホンで作った曲を、友達のイヤホンや車のスピーカーで聴いたら全然違う音になっていた…」という、初心者が一番やりがちな失敗を防ぐことができます。
🔍 細かなノイズや左右の配置(定位)まで見える
音の解像度が非常に高いため、楽器が左右のどの位置で鳴っているか(パンニング)や、リバーブ(残響)がどれくらい伸びているかもはっきり分かります。
さらに、歌録りをしたときの小さなリップノイズ(パチッという音)なども見逃さないため、クオリティの高いミキシングやマスタリングが可能です。
神コスパ!シーンで使い分けられる「3種類の付属ケーブル」がとても便利
ATH-M50xを買って個人的に一番感動したのが、最初から3種類の着脱式ケーブルがすべて同梱されている点です。他社のモニターヘッドホンだと、ケーブルが1本しかついていなかったり、直付け(交換できない)だったりすることが多いので、これは破格のメリットです。
🔌 【用途別】3本のケーブルはこう使い分ける!
- 1.2mカールコード(伸長時3.0m):DJプレイに最適。激しく動いてもコードが足元に引っかからず、適度な伸縮性があって邪魔になりません。
- 3.0mストレートコード:DTMデスクに最適。オーディオインターフェースの裏側から配線を通しても余裕があり、機材から少し離れて作業するときも突っ張りません。
- 1.2mストレートコード:普段使いに最適。スマホやノートPC、移動中のリスニング時にコードが余って邪魔になることがありません。
さらに、万が一ケーブルが断線してしまっても、本体ごと買い替える必要はありません。Amazonなどで交換用ケーブルだけを購入すれば一瞬で復活するため、長く愛用できるお財布にも優しい設計です。
Amazonでカスタム可能!自分好みのカラーに変えて愛着がわく
世界的な定番ヘッドホンであるATH-M50xは、使っている人が非常に多いです。そのため、Amazonではサードパーティ製の交換用パーツ(イヤーパッドやヘッドバンドカバー)が豊富に販売されています。
私も実際にAmazonで好みの色のパーツを購入し、耳の部分のカラーをカスタマイズして使っています。
🆔 定番だからこそ被りやすい…でもカスタムすれば「一目で自分のもの」と分かる!
ATH-M50xは世界中のDJやクリエイターが愛用している定番モデルです。そのため、クラブのDJブースや共同スタジオに行くと、「周りの人と完全に被る」という現象がよく起きます。下手をすると、暗い現場で誰のヘッドホンか分からなくなってしまうことも……。
しかし、Amazonで売っているパーツで耳元の色を変えておけば、一目で自分のヘッドホンだと見分けることができます。紛失や取り間違えの防止になるのは、現場で使う人間にとって実用的な大メリットです。
✨ 自分だけのデザインで気分が上がる
標準のシックな黒も格好いいですが、自分好みの色に変えるだけで「世界に一つだけの相棒」になり、DJブースやDTMデスクに向かうときのモチベーションが格段に上がります。
長年使ってイヤーパッドがボロボロになってきても、パーツを交換すれば新品同様の見た目とクオリティに戻せるため、結果的にコスパがさらに良くなります。
実際に使って感じた「唯一のデメリット」と対策
本当のことしか書かないと決めているので、使っていて感じた「惜しいポイント」も正直にお伝えします。
⚠️ 長時間の作業だと、側圧(耳への締め付け)が少し強く感じる
ATH-M50xは、DJブースでの遮音性を高めるために、耳へのフィット感(側圧)がややしっかりめに作られています。そのため、DTMで5時間、6時間とぶっ続けで作業をしていると、耳の周りが少し痛くなったり、夏場に蒸れたりすることがあります。
- 簡単な対策:購入直後は、使っていない時間にティッシュ箱や厚めの本にヘッドホンを挟んでおくと、側圧が適度に馴染んで丁度よくなります。また、先ほど紹介したAmazonの交換用イヤーパッド(メッシュ素材やベロア素材のもの)に変えると、通気性と柔らかさが劇的にアップするのでおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q1. ATH-M50xは本当にDJとDTMの両方に使えますか?
A. 使えます。密閉型による高い遮音性・90度反転するハウジング・輪郭のはっきりした低音がDJモニタリングに向き、一方で色付けの少ないフラットな音質と高い解像度がミックス・マスタリングにも通用します。付属のカールコードとストレートコードを差し替えて両シーンに対応できます。
Q2. ケーブルは交換できますか?付属ケーブルは何本ですか?
A. 着脱式で交換可能です。1.2mカールコード(伸長時3.0m)、3.0mストレート、1.2mストレートの3本が最初から付属します。断線しても交換用ケーブルだけ買い替えれば復活するため、長く使えます。
Q3. 側圧が強いと聞きましたが対策はありますか?
A. 遮音性を高めるため側圧はややしっかりめです。使わない時間にティッシュ箱や厚めの本に挟んで馴染ませる、またはメッシュ・ベロア素材の交換用イヤーパッドに変えると、通気性と装着感が大きく改善します。
Q4. ワイヤレスで使いたい場合はどうすればいいですか?
A. 同シリーズのBluetooth版「ATH-M50xBT2」があります。ただしDJのキュー確認やレコーディングのモニタリングは遅延のない有線が基本のため、制作・DJ用途なら有線のATH-M50xがおすすめです。
まとめ:DJ・DTM兼用なら、絶対おすすめ!
オーディオテクニカの「ATH-M50x」は、DJとDTMをバランスよく両立してくれる、頼れるモニターヘッドホンです。
もしDJ用とDTM用で別々のヘッドホンを買い揃えようとすれば、安く見積もっても3万〜5万円はかかってしまいます。それが、ATH-M50xなら2万円前後〜2万円台前半の投資で、プロの現場でも使われる音響環境が手に入ります。
浮いたお金を次の楽曲購入代や、DTMのプラグイン(音源)代に回せることを考えると、コスパの面でも有力な選択肢です。
機材選びで迷っているなら、まず手に取ってみてほしい1台です。ぜひこの相棒と一緒に、音楽制作を楽しんでください!